
今回おすすめする映画は、2012年公開の「麒麟の翼」です。
※2020年10月31日現在Netflixで視聴できる映画になりますのでご了承ください。
原作は東野圭吾で、加賀恭一郎シリーズの9作目にあたる作品の映画化です。
TBSの「日曜劇場」枠でドラマ化されていました。加賀恭一郎役を阿部寛が演じ「麒麟の翼」「祈りの幕が下りる時」が映画化されています。
「祈りの幕が下りる時」は残念ながらNetflixでは視聴できませんが、Amazonプライムでは視聴できます。
テーマ
この映画は色々なテーマが混在しています。観た人がそれぞれ感じ取ってほしいですが、「一緒にいる人について、知っているようで実は何も知らなかった」ということがキーワードとして出てきます。
確かに人は一緒に暮らしていても、全てを打ち明けているかといえば、そうではないかもしれません。
少なからず隠し事をしているし、時には嘘をついてるかもしれません。
犯罪映画ですので、誰かが嘘ついて、隠し事をしているのですが。阿部寛扮する刑事がその謎に迫っていきます。
「嘘が映すのは、人の心そのものだから」これは「祈りの幕が下りる時」の中での言葉ですが、全ての話に通じるものがあります。
麒麟
映画に出てくる麒麟ですが、中国の神話に現れる伝説上の動物です。
有名なキリンビールのラベルにも描かれています。
顔は竜で、牛の尾と馬の蹄をもち背中の毛は五色に彩られ、毛は黄色で体には鱗があるとされています。
映画では、東京の中央区日本橋にある像が出てきます。この像には翼がついています。

青龍、朱雀、白虎、玄武の四神が有名ですが、真ん中に麒麟を加えて語られることもあります。
ファイナルファンタジーⅪのゲーム内でも、四聖獣(青龍、朱雀、白虎、玄武)を撃破しそれぞれがドロップする4つの印章を集めて使うと、麒麟がPOPしていました。こいつは戦っている最中にも四聖獣を召喚し、倒すのは一苦労でした。
登場人物
- 青柳武明(中井貴一)日本橋の欄干にもたれかかるようにして死んでしまう被害者。「カネセキ金属」製造本部長。
- 青柳悠人(松坂桃李)武明の息子。中学生の時に水泳をしていた。
- 八島冬樹(三浦貴大)事件の容疑者。
- 中原香織(新垣結衣)八島の恋人。
- 杉野達也(山﨑賢人)愁人の同級生。同じ水泳部。
- 黒沢翔太(聖也)愁人の同級生。同じ水泳部。
- 吉永友之(菅田将暉)愁人たち水泳部の後輩。
- 糸川肇(劇団ひとり)悠人たちの中学時代の水泳部顧問。
- 加賀恭一郎(阿部寛)もとは社会科の教師をしていたが、学校での事件がもとで退職、父と同じ刑事となり、捜査一課から練馬署の巡査部長、その後日本橋署の警部補として勤務してる。
- 加賀隆正(山﨑努)恭一郎の父。元刑事。
- 松宮脩平(溝端淳平)警視庁捜査一課の刑事。恭一郎の父隆正を実父のように慕っていた。
シリーズを通して登場する人物は、それぞれバックボーンがあります。特に恭一郎と松宮の関係などは、この映画だけをみても、なかなかわからないかもしれません。
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