
今回おすすめするのは、現在シーズン2が配信されている「泥の沼」です。
1980年代初頭のポーランドの田舎町クラクフが舞台のサスペンスドラマです。

第二次世界大戦中ポーランドはドイツの占領下にありましたが、解放したのはソ連軍でした。その後共産主義国となりますが、ドラマは民主化運動などが活発化し戒厳令が敷かれ言論統制が厳しかった時代です。
物語は、地元紙「クーリエ」の記者ウィテク・ヴァニッツと、その街に引っ越しをしてきた新婚の新米記者ピョートル・ザジツキが、街で起こった殺人事件を追っていきます。ザジツキはどことなくオーランド・ブルームに似ています。また彼の奥さん役の女性(ゾフィア・ヴィフラチュ)がとても綺麗です。
あと、イントロスキップは本編も少しスキップするのでしない方がいいです。かなり重要です。
シーズン1
シーズン2が配信されていますが、シーズン2になるとピョートル・ザジツキに13歳の娘がいます。シーズン1で奥さんが妊娠していましたので、シーズン2は13年後の物語になります。シーズン2には題名に’97がついていますので、シーズン1は1997年から13年前の1984年の物語だと思われます。
当時のポーランドをきちんと再現していると思いますが、日本から遠く離れた国のことで、ポーランドはこんな感じだったのかと、別の観点からもドラマを楽しむことができます。
車や街並みについてもかなり凝って撮影されていそうです。今は携帯があってインターネットで何でも調べられますが、ドラマの時代は全く違うのでもどかしささえ感じます。
管理人は当時の時代背景を詳しく知りませんが、もう少しポーランドが置かれている状況が分かれば、ドラマの背景がよく分かるのかもしれません。
登場人物がそれぞれ重い十字架を背負っており、あまりスカっとはしませんが、題名はそれを見込んで付けているのか分かりませんが、まさに泥沼です。
記者ウィテク・ヴァニッツが探そうとしている「エルサ・ケプケ」ついてはシーズン2で全話通して回想の形で語られます。
シーズン2
2021年7月7日からシーズン2が配信されています。
シーズン1から13年後の物語です。
シーズン1に出てきた記者二人も出てきますが、主人公はワルシャワからクラクフの街にやってきた女性刑事になります。
この刑事を中心に、シーズン1に出てきた登場人物たちが関わっていきます。
事件はシーズン毎に解決をしますが、シーズン1、2を通して、物語は繋がっています。人間の性が大きく関わっています。特に、シーズン1の最終話はシーズン2に深く関わっています。
一気見するのもいいと思います。
管理人もシーズン1は観ていましたが、シーズン2を観るにあたりシーズン1から見直しました。
シーズン1・2を通して非常によく作り込まれた物語になっています。北欧ミステリー(ポーランドは東欧みたいですが)好きには伏線も貼られており、犯人を考えながら観ることができます。
あまり馴染みのない、ポーランドの文化にも触れることができますし、最近話題の地域の話ですので見てみてはいかがでしょうか。
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